安い羽毛布団はありませんかとのお問い合わせを頂きます。しかし、安さにも限度がございます。

市場では当店の仕入れ価格よりはるかに安いものが販売されています。たぶん現物をみると仕入れることはないと思っています。

安い羽毛布団は、ポリエステル系か低品質の綿の生地を使用して、75%から85%ダウンを多く充填しているか、コスト削減のため基準より少ない量を入れたものだと思います。

羽毛布団の軽くて暖かいイメージからはなれたものだと考えます。低価格のもので最悪なのは低品質のダウンを基準より少なくしたタイプです。ここまで低品質になると寝具とは考えられない代物になります。

安い羽毛布団とダクロン綿掛ふとんの比較

今日のテーマはダクロン綿の掛け布団との比較することで、低価格の羽毛布団の品質を確認してみたいと思います。

シングルのダクロン綿のふとんは、1.8kgのわたを充填して綿の生地で巻いたものです。価格は10000円代であると思います。総重量は約2.8kgです。

低価格の羽毛布団の綿素材の生地は約1kgはあります。ダウンの充填量も1.4kg-1.5kgと表示しているものもあります。ダウン品質により表示以上の場合もあり得ます。総重量は2.4kg-2.5kgあることになります。安いものでは10000円代もあり得るのではないかと思います。

安い羽毛布団とダクロン綿掛ふとんの価格は同じぐらいです。総重量は300g-400gの違いがあります。保温性は店主の考えではダクロン綿のふとんが暖かいのではと思います。洗うことを考えると安い羽毛布団よりダクロン綿の掛け布団がお勧めです。

価格に関しては2024年以降の為替レート並びに原毛ダウン価格の上昇により高くなっています。

ダクロン綿とは

化学繊維の綿で、繊維の断面はレンコンの様に穴が開いています。穴の数は4穴と7穴のものがあります。繊維に空洞があるため軽くて保温力に優れ、洗える繊維綿としいも高評を得ています。ダウンの様に温度変化に対応して保温力を調整する機能はありませんが、空洞化している為保温性には優れている繊維です。

店主の一言

低価格の名ばかりの羽毛布団と言うべき代物よりかは、ダクロン綿の掛けふとんをお勧めします。

1.ダクロン綿は鳥の獣臭がしない。

2.暖かさは同程度の金額の場合はダクロン綿が優れていると思います。

3.洗えるのでクリーンです。アレルギーの方には特にお勧めです。

4.重さも羽毛布団2.5kgとダクロン掛け布団2.8kgではあまり違いがわからないと思います。

今回は「安い羽毛布団」のお問い合わせがあり、低価格=低品質と仮定しての説明です。どうしても低品質場合は、本来の軽くて暖かい羽毛布団の特性は望めないことが多くあります。お手入れ等のことも総合的に判断すると安いものよりかダクロン綿のふとんに軍配をあげてしまいます。

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