サイト運営者:野口英輝と開設背景

サイト運営者:野口英輝プロフィール

店主の野口英輝と申します。当サイトの運営者であり、著作者です。大学卒業後、電機メーカーでコンピュータ販売に従事した後、1990年に家業である寝具店での仕事を始めました。羽毛布団との出会いもその頃です。2025年にて、羽毛布団業界に従事して35年になります。

当時、羽毛布団の品質は品質表示票の数値で判断されていました。ダウンパワー(かさ高値)の指標はなく、ダウン率とダウン量の数値が基準でした。しかし、同じ数値でも価格に差があったり、ボリュームや柔らかさが異なったりすることに疑問を抱いていました。

その後、羽毛の種類や生地の品質について学びながら、1999年に羽毛布団のリフォームを始めることになりました。この打ち直し作業を通じて、羽毛布団の内部構造について深く学ぶことができました。

現在も、羽毛布団の品質の違いを分かりやすく説明できる方法を模索しています。そのため、メーカーやグース農場、食肉工場、羽毛精毛工場、生地・染色工場の見学説明会に参加し、今も学び続けています。

ユニチカテキスタイル工場見学

ユニチカテキスタイル工場では、原綿から糸、そして生地になるまでの工程の説明を受けました。工場内では精紡交撚糸を用いた生地製造工程を見学しました。

ユニチカテキスタイル工場見学

和歌山染工(株)

染色前に生地の検品と前処理を丁寧に行い、染色後にはダウンプルーフ加工が施されていました。すべての工程で精密な職人技が見られ、日本製生地の素晴らしさを実感した工場見学でした。

和歌山染工(株)工場見学

アニメックス社訪問

ポーランドのアニメックス社を訪問し、羽毛が食肉の副産物であることを理解しました。アニメックス社では、食肉加工前に人の手で羽毛が採集されていました。

アニメックス社訪問

アニメックス社の変遷を紹介されました。

アニメックスの歴史

ハンガリーFBZ社訪問

ハンガリーFBZ社への訪問は、株式会社京都西川の社長と同行したこともあり、工場内をCEO自ら案内してくださいました。感謝!!

世界最大級の羽毛ミキシングマシーンの大きさに驚きました。

ハンガリーFBZ社訪問ミキシングマシーン

ハンガリーグース飼育者協会の認定書

当店の羽毛原料の品質管理および原産地表示に関する真摯な取り組みが認められ、ハンガリーグース飼育者協会より認定書を授与されました。

ハンガリーグース飼育者協会の認定書

「フェへールリバ」クラブ研修修了証

(株)京都西川(現:西川株式会社)の「フェへールリバクラブ」羽毛布団の販売にあたり、研修を受講し修了証をいただきました。

「フェへールリバ」クラブ研修修了証

グース飼育農場訪問

グース飼育農場では、ひな鳥から成長段階に分けて飼育されていた。

グース飼育農場訪問

マザーグース飼育農場

マザーグース飼育農場なので雌鳥だ毛でなく雄鳥も飼育されていた。雄鳥1羽に雌鳥4羽の割合とのこと。

マザーグース飼育農場訪問

食肉処理場・スローターハウス

スローターハウスでは、生きた鳥が食肉処理される現場を視察しました。工場内に入る際は、手指の消毒、専用履物への履き替え、白衣の着用が義務付けられていました。羽根やダウンは食肉解体前に採取されます。

羽毛が食肉の副産物であることが実感できました。食肉処理工場内でダウンを採取している現場を視察した寝具店は少ないはずです。

食肉処理場・スローターハウス

オリジナル羽毛布団を西川に発注

(株)京都西川(現:西川株式会社)に、国産生地を使用し、当店が選定した柄をプリントしたグース&マザーグースダウン入りのオリジナル羽毛布団を発注しました。

最小発注単位は1ロット(約530枚)です。

QTEC訪問

QTECでは、ダウン率やダウンパワーの測定方法など、羽毛の品質検査について説明を受けました。

QTEC訪問

羽毛布団縫製工場訪問

浅尾繊維工業(株)羽毛布団縫製工場にてHMキルトの製造工程の説明を受ける。

浅尾繊維工業(株)羽毛布団縫製工場

羽毛の事を勉強するにつれ、品質の幅の広さに戸惑いを感じています。その為、当店では夏用のダウンケット以外の羽毛布団はグースダウンに限定して販売しています。

複数の羽毛布団メーカーの製品を比較することで、各メーカーの品質基準の違いが明確になり、その知見を「羽毛布団の選び方」の説明に反映することで、消費者の皆さまにより分かりやすく選んでいただけるようになりました。

損得より先に善悪をいつも心に!

サイト開設背景

1999年にインターネットの普及をきっかけに「寝具の疑問」というタイトルで、ホームページをオープンいたしました。その項目の1つに「羽毛布団の選び方」を設けていました。

当時「羽毛布団の選び方」のサイト作成にあたり、株式会社京都西川(現、西川株式会社)の石塚氏の説明は勉強になりました。感謝申し上げます!サイトを開設後に、羽毛布団に関するお問合せを多く頂くようになりました。

羽毛・生地の情報は、上記の一般財団法人日本繊維製品品質技術センター(QTEC)以外にも日本羽毛製品協同組合(日羽協)一般財団法人ボーケン品質評価機構(通称 ボーケン)からも入手しています。

現在は、羽毛の評価基準としてダウン率だけでなくダウンパワーがありこの数値により羽毛のクラス分けができます。ダウンを採取した鳥の種類と合わせて判断する事で羽毛布団の品質の一部が理解できます。

2000年、noguchi-web.comのドメインを取得して、ホームページを「寝心地探求紀行」としてリニューアルオープンいたしました。2025年で25周年を迎えることができました。感謝!!

店主の寝具についての思い。寝具とは店主の思い。