羽毛布団を叩くのはダメ

羽毛布団を竿に干すと思わず叩きたくなる気持ちはわかりますが、羽毛布団の叩きはおすすめ出来ないと言うより禁止です。

羽毛布団の叩きはダメ

羽毛布団を干す場合にはカバーを掛けた状態で干す場合が多くあり、その場合は布団を叩いてもあまり意味がありません。カバーを外して干す場合には縫い目の部分に綿埃があるので思わず叩きたくなります。しかし、このホコリはエチケットブラシとか刷毛で払うのが効率的です。

では、羽毛布団を叩いてはいけない理由について寝具店が説明をいたします。

羽毛布団を叩いてはダメな理由

羽毛布団の力である「軽さ」を追求するために、側生地はできるだけ細い糸で織られた生地なのでデリートであることをご理解ください。

羽毛布団の側生地は表面から見ると普通の生地ですが、裏面はダウンプルーフ加工と言って織り目を塞ぐ加工が施されています。

羽毛布団の側生地のダウンプルーフ加工イメージ図

布団生地を叩くことでこの加工部分を破損する恐れがあるために羽毛布団を叩くことをしないように説明がされています。

上記の理由以外にも羽毛布団にはダウン以外にフェザーが混在して詰められていて、叩くことでフェザーの軸が側生地を突き刺し穴を開ける恐れがあることも理由の一つです。

羽毛布団をタンブラー乾燥禁止の理由

羽毛布団を干す際に叩くこととタンブラー乾燥は関係ないように思われるかもしれませんが、タンブラー乾燥は叩くことより更に悪いダメージを羽毛布団の側生地に与えています。

熱風を当てドラムを回転しながら乾燥させることは、乾燥機のドラムの鉄の壁に水分を含んで重たくなった羽毛布団を叩きつけていることなのです。

ダウンプルーフ加工は側生地にラミネートを熱融着させています。そのため加熱だけでもダメージを受けてしまいます。タンブラー乾燥の場合は加熱しながらドラムの壁にたたきつけていることになり羽毛布団の側生地に与えるダメージは相当のものになります。

さらにタンブラー乾燥する際にテニスボールを何個か入れると中のダウンが解れて効率よく乾燥出来るとのセールストークを見たことがありますが、寝具店の視点からすればとんでもないことが羽毛布団の側生地に起こっていることになります。側生地にしてみれば炎天下にデッドボールを何回も投げつけられている様なものです。

羽毛布団の側生地と叩きの関係まとめ

羽毛布団の側生地は元来デリケートな生地であり叩くことを想定していない事をご理解ください。さらにほとんどの羽毛布団においては羽毛の吹き出しを防ぐダウンプルーフ加工がされているため、タンブラー乾燥も同様ですが叩くことでこの加工にダメージを与えて羽毛が噴き出す恐れがあるためにメーカーは羽毛布団を叩く事を禁止しています。

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