フェへールリバはハンガリー産の上質ホワイトグースとして京都西川の羽毛ふとんに使われていました。ここ何年か聞かなかったダウンです。記憶ではダウン率95%でかさ高値の表示をしていたように思います。ダウンの評価をかさ高値で表していたので、たぶん2012年以前と言うことになります。
2017年の今年は、京都西川の「ローズ」ブランドが60年を迎えるにあたり、フェへールリバの文字を再度見ることができました。私が見ていなかっただけで羽毛ふとんは継続されていたのかもしれません。ただ2017年の今年はフェへールリバの冠が付いた羽毛ふとんがシリーズとして復活した感があります。
フェへールリバとは
ハンガリーグース農場でのびのびと育てられた上質のホワイトグースダウンのことです。語源はハンガリー語の『白いガチョウ』に由来しています。
このダウンを日本国内の高い技術で蒸気をあててダウンボールを元の姿に戻すフレッシュアップ加工を施した上質のダウンです。洗浄は完璧にハンガリーのFBZ社にて行われています。ハンガリーのFBZ社では、ドイツ製の洗剤で洗浄後130℃から150℃の高温で乾燥を行っています。
FBZ社の規模はハンガリーで最大級の精毛工場を有して、技術力もハイレベルな会社です。羽毛の品質を均一化する撹拌ドラムも世界最大級のものを複数有しています。2017年フェへールリバ羽毛ふとんを販売するにあたり、(株)京都西川の社長・社員と寝具店の10名ほどがFBZ社の精毛工場を訪問してCEOより説明を受けながら見学いたしました。
フレッシュアップ加工
ハンガリーにて精毛された羽毛を国内で水蒸気をあて本来のふくらみに戻した後、さらに除塵処理を行い精毛度をアップするフレッシュアップ加工を施すことにより保温力で2℃ほどアップした羽毛が誕生します。
フェへールリバ羽毛ふとん
このシリーズの羽毛ふとんは当初5種類用意されています。生地とダウン品質にキルトパターンが異なりお手頃価格のものから、精紡交撚糸480tの側生地をダブルフェイスキルトにした600,000円+税の高級品まであります。このシリーズの羽毛ふとんであれば、どのクラスのものでも保温性の点では心配はないと思います。
販売店は限定的と聞いています。当店でのホームページでの販売方法を現在検討しましたが無理のようです。
店舗での販売は可能です。
2021年の秋冬の西川フェへールリバ羽毛ふとん
2021年の秋冬からは、上記の精紡交撚糸480tは無くなる予定です。
- マザーグース95%430dp・100サテンのダブルフェイス(税込み242,000円)
- マザーグース93%430dp・80サテンのダブルフェイス(税込み203,500円)
- グース93%410dp・80サテンの2層キルト(税込み137,500円)
- グレーグース90%390dp・リヨセルの1層立体キルト(税込み104,500円)
3層構造のダブルフェイスキルトの羽毛ふとんは、ほのぼのとした温もりで体を包み込みます。2層キルトはダウン品質がマザーより劣りますがダブルフェイスと同程度の暖かさがあります。リヨセルは柔らかく吸湿性に優れた生地で有り、1層立体キルトは暑がりの方にお勧めです。
上記の4種類になります。
価格はシングルサイズのものです。サイズはシングル以外にセミダブル、ダブル、クイーンサイズが用意されています。
カラーはピンク系とブルー系の2色ですが、セミダブルはブルー系のみであり、ダブルとクイーンサイズはピンク系のみです。
(社)日本寝具寝装品協会が開発した羽毛のトレーサビリティ監査システムのJ-TASラベルにシリアルナンバーが記載され添付されます。羽毛産地認証ができるので安心してご購入いただけます。
マザーグース羽毛布団についての詳細は羽毛布団マザーグースのページをご覧下さい。
2022年8月追記
ウクライナ産・ロシア産羽毛の輸入量が減少したことと、円安の為替レートの変動により原毛羽毛が高騰したため、西川フェへールリバ羽毛ふとんも値上がりしました。
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