羽毛布団のリフォーム料金差
羽毛布団をリフォームする際に気になるのが料金です。羽毛の種類品質とか側生地の品質やキルト構造の違いにより明らかにコースが異なり料金差があるものから、同じ条件に見えても料金差がある場合があります。
そこで、消費者の方が料金の違いをご納得頂くため寝具店が解りやすく料金の差が生まれる訳を解説します。
目次
洗浄方法の違い
ダウンの洗浄方法は、日羽協のリフォーム認定工場では2種類あります。また、洗浄をせずに新しい側生地に入れ替える場合もあります。
日羽協の認定工場の羽毛洗浄方法
日羽協のリフォーム認定工場での洗浄方法を紹介します。
下の写真はプレミアムダウンウォッシュの洗浄機で洗浄したダウンの画像です。
プレミアムダウンウォッシュとダウンウォッシュとの仕上がり具合の違いは下記の写真をご覧ください。プレミアムダウンウォッシュの方が毛玉状のダウンがより多くほぐれてボリュームがより回復しています。
打ち直しの洗浄乾燥は、洗濯機で洗濯して乾燥機で乾かすのとは別次元の違いがあります。リフォーム認定工場等での乾燥は130℃から150℃でのリフレッシュしながらの乾燥です。ご自分での洗濯とは異次元のものです。
足し羽毛の量は基本的に洗浄して乾燥した羽毛の重量により決めています。
洗浄方法が違っていても羽毛重量が同じなら足し羽毛の量も基本的に同じなので、プレミアムウォッシュした方がボリュームは出ます。
プレミアムウォッシュのコースがあることがリフォーム会社を選ぶ際の必須条件と言えます。
足し羽毛の量と方法の違い
リフォームコースには標準の足し羽毛が設定されています。シングルだと200g~350gぐらいまでが標準で設定されていますが、200gと350gでは350gの方が料金は高いのは理解できます。ただ足し方において、設定量を全て入れる会社と必要な量だけいれる会社があります。
足し羽毛の方法
新しい羽毛を足す方法には、足し羽毛を先入れする方法と後入れする方法の2種類があります。
西川(株)R&R(リサイクルとリフォーム)が採用している先入れ法とは、標準設定の足し羽毛を全量入れてから再利用ダウンを追加する方法です。
後入れ法は、日羽協の認定工場が採用している方法であり除塵洗浄乾燥後のダウン(再利用ダウン)に必要な量だけ羽毛を足す方法です。
足し羽毛の先入れ法と後入れ法のどちらも仕上がりのボリュームは、シングルで標準足し羽毛量が300g程度に設定されていれば同じボリュームに復元します。ただ、新しい羽毛の量の割合が西川(株)R&Rが採用している先入れ法が多くなるため耐久性に優れています。
西川(株)R&Rの標準足し羽毛量は、SL:350g・SDL:450g・DL:550g・QL:700gに設定されており他のメーカーより西川が多いと言えます。西川(株)R&Rのリフォームの特徴は、標準足し羽毛を必要に応じて入れるのではなくの全量を入れることです。
側生地の製造国の違い
側生地素材がポリエステルとか超長綿の違いとか糸番手の違いは料金差があるのは理解しやすいが、国産生地とか海外製の生地あるいは国内縫製か海外縫製かは説明がありません。
見分け方は、ポリエステル系の生地の場合は生地と縫製は海外製の場合が多いと思います。側生地素材が超長綿の場合は60番手は海外製の可能性が高く80番手は50%ぐらいの確率で海外生地で海外縫製だと思います。さすがに100番手は国産生地で国内縫製が多いと思います。
羽毛布団のリフォーム料金の価格差まとめ
リフォームの料金の違いは、一見ないように見えるところに作業工程の違いがある場合があります。
洗浄方法もダウンウォッシュの場合はダウンプルーフ加工をした水の通りの悪い羽毛布団の側生地に包まれた状態での洗浄方法であり、ダウンをダイレクトに洗浄するプリミアムダウンウォッシュとの違いは大きく出ます。
また足し羽毛の方法の違いは、打ち直した羽毛の仕上がり具合に1割程度の品質の違いが出ます。また、側生地が国産か否かは微妙な違いですが並べて触れることが出来たら違いはわかります。
このように詳細に確認しないとわからない品質差により料金差は生まれています。
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