ネット上で「裸で寝る」ことについての記事を見かけたので、ふとん屋としての感想を書いてみます。

「裸で寝る」の言葉で思い出されるのが、マリリン・モンローの「シャネルのNo 5」そして最後に「It’s true」帝国ホテルでのインタビューの出来事であったと聞いています。

ウィットに富んだおしゃれな答えだと思います。

布団屋としては裸で寝た場合の寝具への影響と寝心地が気になります。

裸寝と羽毛布団

ネット上で裸で寝るとリラックスできて熟睡できる等々の記事を見つけました。

裸で寝るメリットはあるかもしれませんが、デメリットもあるのでふとん屋の立場からいくつかリストアップしてみたいと思います。

1.裸で寝ると羽毛布団の汚れが気になります。カバーを掛けても皮脂、汗による汚れが気になるところです。多くの羽毛布団は基本的には洗濯は出来ません。

2.フィット性に優れた羽毛布団でも体との間には少しの隙間ができるので、やはりパジャマ等を着て保温力をアップして下さい。

3.羽毛布団は気温の変化に対応してある程度保温力を高めたり弱めたりすることができますが、寝室の気温差が激しい場合は、やはりパジャマ等を着て下さい。

4.羽毛布団だけの問題ではありませんが肩口の冷えは問題があります。風邪をひく原因になります。

5.基本的に羽毛布団はカバーを掛けてお使い頂くようお勧めしています。裸で寝る場合は、カバー交換を頻繁にして頂く必要がございます。睡眠時間が7時間とするとふとんカバーは7時間着た肌着と同じようなものです。毎日のカバー交換は現実的ではありません。ふとんカバーの交換については、ふとんカバーの簡単な掛け方のサイトで、ふとんカバーの交換頻度のアンケートをしていますが、毎日交換されている方は1%程度です。

裸寝の場合は、羽毛ふとんよりかはダウンケット程度の洗えるタイプのふとんがおすすめです。

また寝室の温度変化が少ない様にエアコン等で部屋全体を適温の状態にされることをお勧めします。

帝国ホテルでのマリリン・モンローは空調設備の整ったホテルの部屋なので、「シャネルのNo 5」も「It’s true」であったと考えられます。

裸で寝るメリットとデメリット

裸で寝ると開放感はありますが、1年を通して考えると肩口の冷え等はリラックスできない状態であり、また羽毛布団のように基本的に洗えない寝具の場合はカバー交換等のことを考えるとデメリットが大きいように思います。

5月になると、「汚れ・臭い・ヘタリ」のためか羽毛布団の洗濯とかリフォームについての質問を受けることが多くなります。

やはり洗えない羽毛布団は裸で寝ることはお勧めできません。

また、自然災害の発生時のことを考え合わせると尚更パジャマ等を着用されてお休みになる方がよいと思います。

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