中わたフランス産羊毛100%の2層式敷き布団のサンプル品が入荷しました。
五感を使いボリューム感、反発力、肌触り、ガバガバ音、臭い、製造工場の思いとか考え方などをチェックいたしました。基本的な部分で合格かと思います。
五感と申しましても「味覚」は???これから寝心地を味わい感想を商品説明にくわえていきたいと思っています。
羊毛敷き布団と羊毛混敷き布団違い
羊毛敷き布団と羊毛混敷き布団は別物と言った方が、消費者の方には違いがご理解頂けると思います。
羊毛混とはポリエステルなどの繊維に羊毛繊維が混ざったワタを意味しています。
比率がどの程度なのか?また羊毛の品質クラスの違いにより更にランク分けされていきます。
例えばポリエステル繊維の比率が大きくなれば、当然の事ですが羊毛の特徴はなくなります。
極端な場合だと商品名に「羊毛」の言葉が付いただけのポリエステル綿の敷き布団になります。
ズバリ申し上げると羊毛「混」と羊毛だけの表示では、全くと言って良いほど特徴が異なってきます。
通常は50:50の比率が多いのですが、ポリエステル繊維が50%も入れば、ほぼポリエステル敷き布団と変わらなくなります。
全く違うわけではなく羊毛の特徴も「やや」残しているという程度です。
羊毛の特徴は適度な保温力と吸湿放湿撥水性にあります。とくに適度な保温力がお勧めです。
また夏場は撥水効果が魅力的で蒸れ感の軽減になります。羊毛100%の場合はこの特徴を感じやすいといえます。
ポリエステル系は熱を蓄えやすい、冬には暖かいとも言えますが「適温」の時期が短いともいえます。やはり羊毛100%の中綿がお勧めです。
羊毛の熱伝導率
熱伝導率とは熱を伝える速さのことです。ポリエステルと羊毛を比較すると羊毛が速く熱を伝えます。
断熱と保温性はポリエステルが優れています。ではなぜ羊毛が敷き布団の素材として優れているか?
その理由は羊毛の方が熱がこもりにくく、その結果として蒸れにくく快適な温度を保つことができるためです。
羊毛の品質ランク
羊毛は天然素材なので品質ランクがあります。また採取される羊の種による特徴の違いもございます。さらに飼育期間、飼育方法により品質にばらつきがございます。
一般的に羊毛と言えば「メリノウール」が最高級と言われています。確かに柔らかく素晴らしい素材ではありますが、敷き布団の中綿としては弾力性の点で採用ができない事情があります。ただし掛け布団の綿としては用いられています。
羊の種類としては、フランス産のダウン種がおすすめです。それ以外にもイギリス産ウール・ニュージーランド産ウールなども敷き布団の綿には利用されています。
天然素材のウールは日本ではほぼ輸入品です。そのため品質の観点から産地国が明らかにものがおすすめです。
敷き布団は体圧をかけるためヘタリの問題が発生します。羊毛は良い面だけではありません。絶えず加圧される敷き布団においては、フエルト化により塊になりやすいと言う欠点があります。
塊とは敷き布団のボリュームが無くなることです。いわゆる「へたり」易いと言うことです。その為に羊の特徴としてはウール繊維が太く弾力性に富む必要があります。
羊毛わたとして使うには、草の実などの植物片の混入率が少ないものが理想です。羊毛を化炭処理をすると少なくはなりますが、強い処理をすると羊毛の長所も失われます。
適度な処理がされたもので、ある程度の弾力性と繊維の柔らかさを持った羊毛が敷き布団には理想です。
羊毛の品質ランクを表すものにウールマークがあります。このマークはバージンウール100%(許容誤差を含む)を使用していること、ウールマークの表示認可のライセンス番号をもつメーカーが生産したことを示します。
ウールマークが付いてウール100%と表示されていても、羊のどの部分から採取したウールなのかなど品質クラスにも注意しなければなりません。品質を確認するにはウールマーク以外にも産地国、化炭処理がされているかを確認する必要があります。
2層構造羊毛敷き布団
羊毛の中綿はやはりヘタリが心配です。まして今回の中綿の量は2kgと通常の半分以下の量です。そこで2層構造にする事で、なかにできた空気層はボリュームアップと温度と湿度調節機能をパワーアップする働きがあります。
表生地と裏生地にそれぞれウール綿を格子状にキルティングしたものを、外周部で縫合した構造の敷き布団です。当然内部は空気層ができ、この層が熱をバランス良く保温し合わせて調湿も行っています。
この様な構造のため、体圧を分散させるためにはマットレストの併用が必要となりますが、ウール素材の特性を活かした2層式敷き布団としておすすめします。
こちらが、おすすめの羊毛100%敷き布団です。コスパを追求するために側生地は綿の生成りにしました。柄をプリントするとそれだけ価格上昇します。カバーを掛けてお使い頂ければと思います。
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