ダウンとシルクの肌布団の特徴

肌布団は掛け布団単体として使う場合もあれば、掛け布団の補助として使う場合もあります。

今回は単体で使用する場合のそれぞれの布団の特徴(メリット・デメリット)について解説します。

ダウン羽毛の肌布団

西川においてはダウンの肌ふとんと言っても羽毛布団ではありません。店主の記憶では羽毛布団はダウンがシングルでは1000g以上充填されている場合に西川においては表記できたはずです。

ダウンの肌掛けふとんとは簡単に言うと「ダウンケット」かそれよりダウン量が多い肌ふとんと言うことになります。

ダウンケットの良いところは、温度調節と保温力がメリットと言えます。軽くて暖かいのが特徴ですが、デメリットは梅雨を過ぎる頃からはムレ感が出始め汗ばむことが多くなり洗濯をする必要があります。ダウンケット選びも慎重に行ってください。

最近は洗えるタイプがダウンケットもありますが、家庭でダウンを洗うと乾燥が大変です。薄手のものでも完全に乾くには24時間では乾かないと思います。

カバーを掛けて、なるべく洗わないですむように使う方が良いと思います。

洗えるタイプのものでもダウンプルーフ加工を施しているため、乾燥には時間がかかるのとダウンが元のように復元しない可能性が高くなります。

シルク真綿の肌布団

シルクのふとんとは、真綿布団の薄いタイプのものとご理解下さい。シルクの肌ふとんも同様に洗えるタイプが多くなっているようです。

真綿とは絹・シルクをワタにしているふとんです。本来の真綿布団は30センチ角の薄いシルクワタを手で更に薄く拡げたものを何百(300-600)回も繰り返して、厚みのあるワタに仕上げた布団のことを言います。このタイプはクリーニング店が引き受けてもらえない場合が多くあります。

しかし最近の薄い肌布団の中には洗えるタイプのものが発売されています。

このタイプは基本的に機械で繭玉からシルク繊維を刈り取り真綿を作ったものを使用しています。後は手引きにより拡げて布団に加工していきます。

真綿布団の特徴は程良い暖かさと調湿機能に優れている点だと思います。ムレ感が少なく梅雨時期におすすめしたい寝具です。

ダウンとシルクの肌ふとんの価格

ダウンとシルクの肌ふとんは、どちらも合いの時期におすすめの寝具です。

ダウンとシルクの品質は最高級のものもござますが、真冬用ではないため一般的には普及品クラスのものが多く使用されています。

価格も手ごろな価格??と言っても、やはり少々高めであるのはやむを得ません。

低価格にするには素材の品質を下げるしか方法がありません。品質を下げるとダウンの肌掛けふとんの場合は、臭いの問題が発生する可能性が高くなります。

真綿の品質を下げると肌にフィットしにくく綿切れもし易くなります。

家庭での洗濯

どちらの場合も洗った後は水切りを素早くして乾燥させる必要があります。ダウンケットの場合は1日で乾燥させるには乾燥機の使用が必要です。ただ側生地とダウンの劣化は避けられません。

真綿の場合は満遍に水切りを行う必要があります。部分的に水が集まるような干し方をすると、ワタの収縮が部分的に異なり硬くなる場合もございます。干し方に注意する必要があります。

真綿の場合は、風通しの良いところであれば1日で乾くので経済的で利便性に優れています。

ダウンとシルクの肌ふとんの快適性

肌掛けの布団は寒さ対策ではありますが、適温をキープする機能が重要です。適度に放熱と放湿をすることで寝床内の環境を寝やすい状態に保つ寝具です。

この点から言えばシルクの合いふとん、肌ふとんがお勧めかもしれません。

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