羽毛布団が汚れていたのでクリーニングに出さずに、ネットで洗濯方法を調べて洗濯をしたが乾かない!どうすれば良いのか教えてください。
秋になるとこの様な問合せを頂く事が多くあります。洗った羽毛布団の乾かし方についてご案内を致します。
洗った羽毛布団の乾燥方法
羽毛布団を洗ってからではなく洗う前に相談をして欲しかったと思いながら、お問い合わせの電話で対処方法をご案内した内容をまとめます。
結論から先に申し上げておきます。クリーニング店に相談されおまかせするのがベスト!
次の方法は羽毛布団の生地素材にもよりますが、コインランドリーでの乾燥機で温度は弱か中で乾燥させる方法です。(ほとんどの羽毛布団はタンブラー乾燥はNG(no good)ではなくダメ!しかし急ぎ乾燥させたい場合は致し方なく・・。)
なるべくお金をかけずに、ご自分でされる方は下記の方法があります。
洗った羽毛布団の家庭での乾かし方
羽毛布団を乾かすには、日陰で風通しの良い場所(室内でも可)に干して、少し乾燥したら、マス目内のダンゴ状に絡まった羽毛を表面と裏面の側生地越しに摘まみ解しながら乾かしていきます。
標準的なシングルサイズだとマス目の数は20マスはあるので、1マス毎に同じ作業を繰り返し行う必要があります。
晴れた日で少なくとも3日ほど干す必要があり、上記の作業を3回以上行う必要があります。
洗った羽毛布団の干し方は、出来れば2本の竿を使い『M字』の様に干すことで表裏両面に風があたり乾燥が進みます。
室内で干す場合は扇風機の風をあてることで、乾燥が進と同時に羽毛を解す効果があります。
扇風機は首振り機能があればONにして、風の強弱を自動で出来る機能があればONにした方が羽毛が乾きやすく解れやすいです。
サイズと構造により家庭乾燥不可
家庭での乾燥は立体1層構造のシングルサイズの羽毛布団ではできますが、ダブルサイズはマス目の数が多くあまりおすすめは出来ません。
また、2層・3層タイプの羽毛布団では層を仕切る布があるため羽毛を摘まむことが実質的に不可能です。この仕切り布は空気の通気性を妨げるので家庭での乾燥はおすすめできません。
濡れた羽毛布団の乾燥はクリーニング
洗った羽毛布団の乾燥をクリーニング店に出すことをお勧めする理由は、クリーニング店は羽毛を乾燥させる技術と洗える生地かどうかを判断する知識を持っているからです。
洗った羽毛布団の生地が水洗いに適さない素材の場合は、なるべく早くクリーニング店に相談をして適切に対処頂く事がベストです。また羽毛布団を乾燥させる設備と技術を持っています。
クリーニング店ではダウンを生地から取り出して乾燥させる様には完全な方法ではありませんが、生地に応じて乾燥した熱風と振動を加えながらダウンを自然な状態に近い姿まで解しながら乾かします。
この点においてコインランドリーより優れています。
洗った羽毛布団の乾かす際の注意点
洗った羽毛布団が乾燥しない際は、クリーニング店に相談されるのがベストの対処方法です。
しかし、クリーニング店にもランクが有り羽毛布団の洗濯にドライクリーニングしかしないお店もあります。また洗濯乾燥設備も十分なレベルとは言えないお店もあるのでクリーニング店のレベルを見定める必要があります。
ご自分で乾燥させる場合は、側生地越しに羽毛を摘まみ解すため手を十分に洗った状態でないと、側生地にシミ汚れが発生する場合もございます。出来ればビニール製の手袋を使われることをおすすめします。羽毛布団をコインランドリーで乾燥することもおすすめしません。
羽毛布団の家庭での乾燥は、サイズはシングルサイズまでなら可能ですがダブルサイズとか、内部構造が2層とか3層構造の場合はクリーニング店に出してください。
こちらのご家庭での羽毛布団の洗濯のページもご覧ください。
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