羽毛布団の暖かさレベルをプロが診断

羽毛布団を選ぶ際、「どのくらいの暖かさレベルか」「品質と価格のバランスは?」と悩む方は多いですよね。さらに、最近では「通販で購入した羽毛布団が寒くて使えず、再度買い直した」という声も耳にします。

羽毛布団の品質指標や基本的な選び方を理解しても、実際にどれほどの暖かさがあるのか判断できずに迷う方も少なくありません。

そこで、羽毛布団の品質を簡単に診断できるオンラインツールをご用意しました!できれば、はじめにこちらの羽毛布団の選び方のページをお読みください。

プロの経験を活かした診断

診断結果は、30年以上羽毛布団に携わってきたプロの知見と体感をもとにしたものです。厳密な「クロー値(CLO値)」測定ではありませんが、30年以上経験を活かして、羽毛布団の暖かさを目安としてお伝えします。

羽毛布団を購入する際に、失敗しない選び方の第一条件は寝室の温度に適した保温力を備えていることです。

ネット通販で見かけた羽毛布団の品質が気になる方や、暖かさのランクを比較したい方、購入に失敗したくない方にもおすすめです。

簡単入力で暖かさのレベルがわかる

このツールでは、布団のサイズ、羽毛の種類、ダウン率(%)、ダウンパワー(dp)、羽毛の充填量(kg)、キルトの種類を入力するだけで、羽毛布団の品質ランクを診断し、その羽毛布団がどれくらいの室温に対応した暖かさなのかを調べることができます。

診断の流れ

各項目を入力して「診断」ボタンを押すだけの簡単な操作で羽毛布団の暖かさの目安(快適な使用下限温度)が表示されます。

羽毛布団の暖かさレベル診断

布団サイズ
ダウンの種類
ダウン率(%)
ダウンパワー
羽毛充填量
キルト方式
診断結果はこの下に表示します。

ご自分の真冬の寝室温度は、一般的な戸建ては外気温+約5℃、高気密高断熱住宅では+7~8℃が目安です。マンション等では+10℃のケースも稀にあるとのことです。外気温は気象庁の地域ごとの最低気温データを参考にしてください。

この診断ツールでは、暖かさに焦点を当てているため羽毛布団の「ニオイ」の判定は正確にはできません。低ダウン率のダックダウンは注意が必要です。2024年から再生ダウンを使用した羽毛布団も販売されています。このダウンは無臭です。

羽毛布団の暖かさを比較する手順

各項目を入力後、「診断」ボタンを押すと、羽毛布団の保温力がABCDのランクで表示されます。比較したい場合は、各項目(ダウンパワーや充填量など)の値を入力し直して、再度「診断」ボタンを押してください。

例えば、ダウン率やダウンパワーが同じ条件でも、ダックダウンとグースダウンでは診断結果において暖かさに違いがあります。これは、ダウンの構造に違いがあることを考慮しているためです。原毛ダウンの価格差を見ると、ダックダウンはグースダウンのおよそ半分程度の価格です。この差は、保温力の違いを明確に示しています。

快適な寝室環境のために

診断結果を基に、寝室温度とご自分の体質が暑がりなのか寒がりなのかを考慮してください。また、メーカーの許容誤差に対する認識の違いからか同じ品質指標でも品質差を感じます。

メーカーの信頼度を比較するのは難しいですが、取り扱い販売店の数が多いほど信頼性が高いと考えられます。また、日羽協のプレミアムゴールドラベルなどの認証ラベルが添付されていることも信頼度を測る目安となります。

日羽協が発行する4種類のゴールドラベルは、羽毛布団の品質を4つのランクに分類しています。しかし、それらが室温との具体的な関係については、いまだ明確に示されていないのが現状です。

このツールでは体のサイズと布団のサイズの比較は行っていませんが、身長が180センチ以上の方にはロングロングサイズをおすすめします。また、体格の大きな方には、幅の広いサイズを選ぶことをおすすめします。

理想的な寝床内の温度は33℃±1℃、湿度は50%前後とされています。ただし、掛布団だけでなく敷き寝具の保温力も6割以上関係しています。このツールで診断に用いた敷き寝具を紹介しています。

実験時に使用した敷き寝具

色々なタイプの羽毛布団を試す際に使用した敷き寝具を紹介します。なおパジャマはユニクロのスウェットの上下セットを使用しました。

羽毛布団選びに迷ったら、ぜひこのツールをご活用ください。暖かさを目安にして、自分にぴったりの布団を見つけましょう!

羽毛布団の体感試験について

筆者の住環境では、最低外気温が0℃を下回ることはほとんどありません。そのため、室温を0℃に設定する実験は、窓を開けて行う必要があり、実施回数が限られています。

この温度帯に関する情報は、北海道のお客様から伺った「部屋のコップの水が凍るほど寒い日でも暖かく眠れた!」といった体験談も参考に羽毛布団の品質ランクを判定しています。このように、お客様から直接伺った情報は参考にしていますが、現物の布団を確認できないため、他の通販サイトの口コミやランキングは参考にはしておりません。

また、ダックダウンの下限品質は、大阪西川製のダックダウン85%1.3kgのシングルサイズの羽毛布団で当時はダウンパワーの表示がないものです。

羽毛布団のおすすめ品質指標

これまでの経験からおすすめしたい羽毛布団の品質指標を紹介いたします。羽毛の種類はグースまたはマザーグース、ダウン率は93%以上、ダウンパワーは400dp以上、充填量はシングルなら1.2kg~1.3kg、キルトは室温と体質により異なります。この基準が羽毛布団らしさが感じられるボーダーと判断します。

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