羽毛布団の上下(えり元足下)と表裏の見分け方
羽毛布団の上下と表面裏面の見分け方についての質問があります。確かに寝具店でも区別が付きにくいタイプの羽毛布団もあります。
しかし、一般的な羽毛布団は上下(えり元足下)と表面裏面を見分けることが出来ます。そして布団の上下表裏を正しく使用しないと性能を最大限活かすことが出来ません。
それでは羽毛布団の上下、表裏の見分け方について説明をします。
羽毛布団の上下の見分け方
羽毛布団の内部の仕切り方が上下(えり元足元)で異なるものがあります。
この様なタイプの羽毛布団は上下を見分けて正しく向きで使用しないと性能を活かすことができません。まずは羽毛布団の上下を見分ける方法をいくつか説明します。
マス目の形状で羽毛布団の上下を区別
羽毛布団は格子状のマス目内で羽毛の足元の方へ片寄りがえり元部分のマス目内で起きやすく、この羽毛の片寄りを防ぐためにえり元部分のマス目を細長くしているタイプがあります。またえり元のフィット性を高める形状にしているタイプもあります。
マス目の形状が他のマス目と異なり細くなっていればその辺がえり元になります。
品質表示票の位置で布団の上下を区別
羽毛布団の上下、つまりどちらが頭側で、足側かを簡単に見分ける方法があります。
国内の主なメーカーのふとんは、その製品の品質表示を記載した約5×8センチほどの短冊状の品質表示票が縫いつけてあります。この品質表示票は布団の足元に近い所に縫い付けられています。
中央部に付いている場合もありますが、布団の側端の辺の真ん中にカバー留めの紐が付いているのでその紐の位置から判断が出来ます。
ロゴラベルの位置で布団の上下を区別
もう一つの目印は、メーカー名か製品名を表わしたラベルが羽毛布団の足元の角に取り付けられています。ラベルが付いている角が足側です。国内の主な寝具メーカーの製品に共通して言えることです。
羽毛布団の角ではなくサイドに付いている場合もありますが、足下よりに縫い付けられています。
羽毛布団の表裏の見分け方
羽毛布団の表裏は1層構造では、表裏の生地素材が異ならない限りどちらの面を体にあてても保温性能に差はありません。しかし2層とか3層構造では表裏を間違えると保温性が異なります。
ヒモの位置での表裏の見分け方
羽毛布団の表・裏の見分け方は、ふとんの4角にカバーのヒモを取り付けるヒモが縫い付けられている面が裏側にになります。
紐で判断できない場合は、メーカーの名前ロゴが記載された帯状の布が縫い付けられている面が肌に触れる面です。敷きふとんでは、各面それぞれに特徴がある場合には、裏表を気にせずそれぞれの特徴に応じて使い分けをして下さい。
メーカーのロゴで表裏の見分け方
ほとんどの場合は、角にメーカーのロゴが縫い付けられている面が裏面(肌に触れる面)です。
1層立体構造の羽毛布団の場合は表裏を気にしなくても良いものもありますが、側生地の素材が表裏で異なる場合は正しく使わないとフィット性と保温力に違いが出る場合があります。
品質表示票で表裏の見分け方
品質表示票には羽毛のダウン率とか生地組成とかサイズ等が記載されていますが、この記載内容が表面になるように布団を広げることで表裏の区別が付きます。
2・3層構造の羽毛布団の表裏を区別
2層3層構造の羽毛布団の表裏の区別の仕方は、マス目の数によって区別する方法がございます。通常はフィット性を高めるために、裏面(下層)の方がマス目の形状が小さく数も当然多くなっています。2層3層構造については羽毛布団を内部構造で選ぶをご覧ください。
カバーの表裏はファスナーで区別
袋状のカバーを掛けた後は、どちらが上か判らない場合は、カバーの側端部にあるファスナー部分をご覧下さい。カバーが正しく掛けられている場合は、側端のファスナーを被うよう側生地を縫製していると思います。ファスナーが隠れるようになる方が表面になります。
まとめ
羽毛布団の上下表裏を正しく使用することで布団本来の性能をフル活用出来ます。フィット性を高めるえり元部分のマス目の形状の羽毛布団とか2・3層構造の羽毛布団では、上下表裏を正しく使わないとフィット性と保温性に差がでます。
羽毛布団の品質表示票の位置と表裏、ロゴマークの位置、えり元のマス目形状、2・3層構造ではマス目の数は布団の上下表裏を見分けるポイントです。正しく羽毛布団を使うい快適にお休みください。
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