寝具の干し方

早く乾く寝具の干し方

洗濯の仕方については、水温であったり洗剤の種類意外にも、洗濯方法の手洗いとか洗濯機の強弱についての説明がされているサイトを見かけますが、寝具を洗濯し終えた後の干し方については少ない様な気がします。干し方により寝具の肌触り質感が変わる素材がございます。寝具の中でも真綿、羽毛、ウール製品においては、干し方乾燥のさせ方により質感と機能性が変わる場合がございます。いずれにしても乾燥しやすい天気の日を選んで下さい。特に羽毛製品の乾燥には時間が必要です。2日から3日は晴れの日が続く時に洗濯をされることをお勧め致します。

早く乾く寝具の干し方シーツなどの大きな物を、干すときは、左の写真のように、洗濯竿とシーツの下の辺が、平行にならないよう、干すと乾きやすい。

シーツを左の写真のように斜めに干すと、水は、まず1.の方向に下に移動し、その後、先端にきた水は、2.の方向に移動、より低い片方の隅に向かい移動するため乾きやすい。

この方法では、片方の隅に水が片寄り、シルクなどの素材によっては干し上がったときに、硬さが均一にならない素材がございます。

別の方法としては、2本の竿にまたがって干すと、風通しがよく乾きやす方法もございます。この方法は、上記の斜めにする方法よりは、均一に水が移動するのでシルク素材などにはお勧めです。

更に、1本の竿でもハンガーを3本ほど竿に掛け、その上をシーツ等の洗濯物で被うように掛ける方法もあります。この方法は、型くずれすることもあり注意してください。 洗濯の際は、品質表示票等に記載されている注意書きに従って下さい。

羽毛布団の洗濯

羽毛製品の洗濯については、品質表示票を確認して注意書きに従って洗濯をしてください。冬用の羽毛布団の家庭での洗濯はお勧めできません。洗濯方法もさることながら乾燥時にほぐしながら時間を掛けて丁寧にしなければ、中味の羽毛が復元せずに団子状になります。このようになってしまうと空気層を作ることができず暖かくありません。

羽毛布団(冬用)は家庭で洗濯をせずにクリーニング店に出されることをお勧めします。洗えるタイプは、こちらの羽毛布団の洗濯の方法と注意点をご一読下さい。

真綿布団の洗濯

真綿製品の洗濯の際も乾燥時に注意が必要です。脱水後は素早く水切りを均等になるようにすることをお勧めします。水切りが悪いとシルク繊維が硬くなりせっかくの風合いを損ねることになります。竿を2本使う方法をお薦めします。

羊毛布団の洗濯

ウール製品については、基本的にウールのセーターと同じようにすれば良いのですが、なにぶん寝具は大きいものが多いため、竿に掛けて干す以外に方法がありません。ウール製品もシルク製品と同様に水切りを素早く、均等にすることで質感は均一になります。素早く乾燥して下さい。生乾きにすると臭いが出る場合もございます。十分に乾燥をして下さい。ウールの敷きパッドの様に起毛の製品はブラシ等で起毛部を整えることで快適にお使い頂けます。

寝具を洗濯後に収納される場合の注意点としては、まず熱を十分に冷ましてから収納下さい。防虫剤を同梱される場合はティッシュペーパーなどで包み、寝具に直接触れないようにされた方が良い素材もございます。直接触れると変色するものもあります。防虫剤の使用説明書に従って下さい。寝具の収納する際に布団圧縮袋を使用することもあるかもしれませんが、ダウン製品はお勧めできません。詳しくは羽毛布団とふとん圧縮袋についてのサイトにて。

筆者:野口 英輝

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