羽毛布団のパワーアップ

今お使いの羽毛布団を暖かくパワーアップするには、羽毛布団の熱を留める空気層を作り直すことです。ダウンボールが膨らむ力も必要ですが、満遍なく空気層を作らないと空気層が薄い場所があるとそこから熱は逃げてしまいます。また、ふとんと体を密着させること、体にフィットさせることで熱を逃がさないことも大切です。

羽毛布団ひと工夫でパワーアップ

羽毛布団が暖かくないのは、羽毛の片寄りが原因かもしれません。羽毛布団は寝ている間にマス目内の羽毛は足下方向に片寄りがちになります。そうすると布団の厚みが薄くなる部分ができ保温力が低下します。少なくとも1週間に1回ぐらいは羽毛の片寄りを元に戻す必要があります。

羽毛布団のマス目内での羽毛の片寄り

羽毛布団をより暖かく快適にお使い頂くには、カバーを掛けた状態で足下の両角を持ち、ふとんを振ってやるとダウンが均等になり快適に暖かくお使い頂けます。ふとんは大きいので周辺に注意をして下さい。

このようにすると縮んでいたふとんが、本来の長さに戻り各マス目内のダウンの片寄りがなくなり均一な厚みを取り戻すことができます。

羽毛布団の厚みが均一になることは、熱が逃げる薄いところがなくなることなので保温力が増し暖かくなります。ちょっとした使い方の工夫で暖かくなります。

購入した羽毛布団を使い始める時にも同じようにすると布団はフカフカになります。

羽毛布団を干すことで暖かくする

一晩にコップ1杯分の汗をかくと言われています。この汗でダウンボールが湿気て本来のダウンボールの大きさまで枝羽をひろげられず、熱を蓄える空気層が薄くなり保温力が低下するケースもあります。

この状態から脱するには、羽毛布団を干すか風をあててダウンを乾燥させることで、ふとんの厚みも回復して暖かくお使い頂けます。

干すのは面倒な方には、起床時に羽毛布団を裏返し畳の上とかソファーの上に広げて置くだけでも布団の湿気は取れます。

下の画像は羽毛布団に体温が伝わり布団表面から放熱をする様子を表しています。湿気の移動も体温の移動と同じように移動します。

羽毛布団内の湿気

この画像から羽毛布団の湿気は体に接している裏面の方がより多くの湿気を含んでいることが解ります。また、2層キルト構造の場合だと層を仕切る布が湿気の移動をさえぎるため裏面側に多くの湿気があることになります。

そのために起床時に羽毛布団を裏返して敷き布団の上をできるだけ避けて広げておくことで、布団内部の湿気を効率よく取り除く事ができダウンボール本来の大きさに回復してボリュームが回復し保温力をアップします。

袋状のカバーで羽毛布団を暖かく

羽毛布団はできるだけ洗わずに使う方が長持ちします。カバーを掛けてお使い頂くようおすすめしています。袋状のカバーを掛けることでも保温力は増します。ふとんの凹凸部分をカバーで被うことで空気層を作り熱を逃がさず保温力をアップさせることができます。下の画像をご覧下さい。

袋状のカバーで羽毛布団の保温力アップ

カバーが袋状の理由は、カバーの鏡の部分が無いとかレースとかネット状の布では熱を蓄えることが出来ない為です。レース状のカバーを折り目の詰んだ布で出来た袋状のカバーに交換することで保温力はアップします。

綿毛布のカバーで暖か

毛布の中でも植毛されたものは毛に方向性があるため、毛布の上に羽毛布団を掛けると毛布の毛の順目の方向に布団がずれる場合があります。綿の毛布生地にて作られたカバーは、布団と一体になりズレることも無く綿の毛布生地が体にフィットして保温性をアップして暖かくお使い頂けます。

このカバーは肌に当たる面は綿毛布の様な厚い生地であり湿気を吸収しやすく羽毛布団内に湿気が移りにくくダウンも湿気にくい特徴があります。

羽毛布団をクリーニング洗濯で暖かく

羽毛布団も長年使用すると中のダウンボールに汗とか脂が付いて汚れてきます。ダウンが汚れると枝羽を広げることが出来ずに、熱を蓄える空気層を作ることができなくなります。ふとんのかさ高がなくなったと感じたら、クリーニングに出されて汚れを取ることで暖かさを回復させることができます。クリーニングに出してもボリュームがでない場合は羽毛布団の寿命と思われます。

リフォームで羽毛布団を暖かく?

ふとんの膨らみがなく暖かく無くなった場合は、リフォームすることで暖かくなる場合があります。ただしクリーニングしてもボリュームが回復しない場合は、費用対効果の面からあまりおすすめできません。

ダウンが格子状のマス目から隣のマス目に移動して、ふとんが薄くなった場合は販売店にご相談下さい。中味のダウンの状態によりリフォームも可能です。

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