羽毛布団の選び方:ダイジェスト版

羽毛布団を購入する際、価格や品質ランクの選び方に迷うこともあるでしょう。急いでポイントを知りたい方のために、プロの寝具店主が教える「失敗しない羽毛布団選びに必要な最低限の知識」をダイジェスト版でご紹介します。

羽毛布団の暖かさ・軽さ・快適性等の魅力は、羽毛側生地キルト構造(内部仕切)が奏でるハーモニーの様なものです。

羽毛布団の魅力と羽毛・生地・キルトの関係性

暖かさ

軽さ

快適性

羽 毛

★★★

★★★

★★★

側生地

★★★

★★

キルト

★★

★★

★★★

★の数が多いほど関係性は強くなります。羽毛布団のランクは羽毛品質が要と言えます。

羽毛と生地とキルト構造には羽毛布団の良し悪しを分ける品質指標があり、これらの指標の意味が解れば羽毛布団の基本的な選び方は理解できます。

まずは、主な指標情報が記載された品質表示票と添付ラベルの写真をご覧ください。羽毛の種類とかダウン率、ダウンパワー等の用語の説明から知りたい場合は、こちらの羽毛布団の選び方のページをご覧下さい。

羽毛布団のランクや種類を見分け羽毛布団の選び方に必要な指標のラベルと品質表示票

羽毛布団選びのポイントと指標知識

羽毛布団を選ぶ際の各指標のおすすめ基準を案内します。

羽毛・生地・キルトの主な指標と注意点

品質指標

おすすめ品質
(指標の真相)

羽 毛

羽毛の鳥の種類

グース・マザーグース
ダックはグースほど暖かくない!

ダウン率
羽毛と羽根の割合

90%
実際は93%以上がおすすめ

ダウンパワー
羽毛が膨らむ力

400dp以上
ダックはdp値が高くでる傾向

羽毛の充填量

dp値に応じた適量
dpが低いと多く入れる傾向

羽毛の産地

北欧産
同dpならアジア産より欧州産

側生地

重さと吸湿性

合繊・超長綿80番手
耐久性は60番手だが少し重い

クリーニング

超長綿(出来れば国産生地)
絹・テンセルはクリーニング不可

キルト

1層・2層・3層

1層・ハイマチ
室温と体質により2層3層が良い
出来れば国内縫製

  • 1.羽毛の鳥の種類グースとダックでは羽毛の大きさだけでなく構造が異なり暖かさ・保温力のレベルが違うため羽毛の鳥の種類の確認は必須。おすすめはグースとマザーグースです。
  • 2.保温力に関係する指標ダウン率、ダウンパワー、充填量の確認は必須。おすすめは90%以上、400dp以上のグース、ダウンパワーに応じた充填量!同じ400dpのグースとダックではグースが暖かい!
  • 3.側生地素材の種類をチェック!おすすめは超長綿か合成繊維(合繊)!羽毛布団の重さの約半分は生地です。超長綿なら細番手の糸で織られた側生地がおすすめ。80番手ぐらいがお手頃価格です。
  • 4.内部キルト構造の種類を調べる!立体1層キルトでも良いが暖かさ重視なら2層・3層キルトがおすすめ!
  • 5.『純』日本製の羽毛布団を選ぶには国産生地・国内縫製であること!見分け方はあります。9割以上は海外縫製!
  • 6.布団のサイズ(体を被う十分な丈と幅)!
  • 7.メーカー名の記載の有無?寝具メーカーの信頼度のチェックは重要!おすすめは老舗メーカー西川(株)、山甚物産(株)などです。

西川をはじめ多くのメーカーの羽毛布団に触れてきた店主の感覚では、同じ品質指標でもメーカーによりボリュームに違いを感じます。

羽毛布団の品質指標は寝具メーカーの信頼度がベースになります。

値段・口コミ・ランキング等も気になるでしようが、羽毛布団の選び方を理解してご自分に合う種類やタイプの羽毛布団を選んで下さい。