当店の羽毛布団の保温力

お客様が当店のサイトをご訪問頂いた際に、「どの羽毛布団を選べば良いのか?迷っています」とのお電話を頂く事がございます。

店主が仕入れたものだからどれでもお勧めなのですが、お客様の要望によりおすすめ順位が微妙に異なってきます。

羽毛布団の価格差は、保温力の違いだけでなく寝心地感の違いによるものです。

羽毛布団の保温力と価格差

羽毛布団においては、10万円と20万円のふとんにおいて保温力に2倍の違いがあるかといえば価格差ほどの違いはありません。

例えば、寝床内の快適な温度は33度前後と言われています。仮に敷き寝具など他の寝具が同じものだとして、10万円と20万円のものを比較して保温力に2倍の差があったなら、個人差はあるとしても20万円の羽毛布団を使用すると暑くて眠れないことになります。

しかし、市場にある3万円と6万円の羽毛布団の保温力の差はかなり違いがあります。低価格の羽毛布団はコスト削減のため低品質のダックダウンを使用しているため保温力も十分ではありません。

当店では十分な保温力がある羽毛布団しか取り扱っていません。どの羽毛布団も寒くない程度の羽毛の品質レベルであり保温力は問題ありません。

羽毛布団の保温力と満腹感

どれも同じ程度に暖かいのであれば、安い羽毛布団がお買い得かと言えばそうではございません。価格差があるのにはそれなりの理由がございます。

当店がおすすめする羽毛布団は、基本的に保温力の点においては、ご満足いただけるパワーは備えていると考えています。

羽毛布団の寝心地を料理に例える

羽毛布団の保温力をお料理に例えて言うなら、どのお料理をご注文頂いても多少の差はあるものの満腹感(少なくとも空腹感は解消できる程度)は得られるように選定した料理量の様なものです。

お値段順に、天丼、定食A、海鮮御膳、***コースという料理メニューから、どのお料理でも満腹感(布団なら保温力)は得られる様に設定してあるとお考え下さい。

お料理の満腹感を羽毛布団の保温力に置き換えるならば、当店の羽毛布団はどれをお選び頂いても、暖かさの点においてご満足頂ける製品をお勧めしていると考えています。

ただし、価格による保温力の違いは少しあるのも事実です。また、大食漢の方がいるように暖かさにも寒がり暑がりの個人差はございます。満腹感は、カロリー量とか栄養量に置き換えた方がより解りやすいかもしれません。

価格差と寝心地

当店がおすすめする羽毛布団の価格差は、仕入れの時期、仕入れ条件などにより多少のデコボコはありますが基本的には品質差です。

価格による保温力の違いは少しありますが、暖かさ以外にどのような違いがあるのかと言えば寝心地の違いです。

当店のサイト上の屋号は「寝心地探求紀行」です。保温力以外に寝心地感もおすすめしています。料理に例えるなら寝心地は味とか趣になると考えます。

おすすめ羽毛布団の寝心地

寝心地とは、暖かさもふくめて、軽さ、フィット性、柔らかさ、蒸れ感などがございます。ダウン充填量は同じでも、側生地の品質ランクにより軽さも柔らかさも異なります。

側生地が超長綿の場合に糸番手が細くなるにつれ柔らかく軽くなります。側生地に蓄熱加工などが施されていれば、少しですが暖かさも増します。

同質のダウンの場合は、適量までなら充填量が多い方が暖かくなります。おすすめポイントが少しずつ異なります。羽毛布団の寝心地は、羽毛と側生地と内部キルト構造のコラボレーション(協調)です。

1層2層3層構造の違いで、層を仕切る布の重さが少し違いますが、健常な方の場合気になるほどの差はないと思います。ただし、御高齢者の方とかご病人の方にとっては、1層構造で上質ダウンを適量入れた軽い羽毛布団をお勧めします。

どの羽毛布団でも暖かさ保温力において、価格差ほどの差は無いと説明を致しましたが、当店が提案しているという前提条件がつきます。市場で販売されている全ての製品について言えることではありません。この点ご留意くださいますようお願いいたします。

当店がご提案している羽毛布団は、少なくとも保温力の点において店主の基準をクリアしたレベルのものであり、基準を満たさないと判断した製品はお勧めできないので仕入れていません。寝具店としては、微妙な違いですが手の感触なり羽毛の反発力なりは重要なチョック項目です。

当店の取り扱っている羽毛布団はグースダウンを充填したものです。できるだけマザーグース羽毛布団を中心におすすめしています。

そのためこれまで冬用羽毛布団の単品としては販売をしていません。お勧めはマザーグースダウンを充填した羽毛布団です。お料理ならコース料理です。

筆者:野口 英輝

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