暑がり・寒がりの羽毛布団の選び方

同じ寝室で同じ寝具で寝ていても暑かったり寒かったりする場合があります。去年までは共に快適な睡眠が出来ていたのに今年はどうも暑くて眠れないと言うケースもあります。

元々暑がりとか寒がりの方もいます。そのよう体質の方が自分に合う羽毛布団の選び方のポイントを紹介いたします。

羽毛布団は本来は温度調節機能がありある程度の温度帯では快適にご使用頂けるものですが、暑がりとか寒がりの方は羽毛布団の温度帯の上限か下限をどちらかにシフトする必要があります。

寝床内の快適な環境は、温度は33±1℃で湿度は50±5%とされています。ただ暑がり寒がりの方は温度に関して±1℃より幅が広いかもしれません。

そのため掛け布団は個別に掛けるシングルサイズをおすすめします。体格の良い方はサイズアップも必要です。

まずはご自分がどのような体質かを知ることから始め、ご自分に合うタイプの羽毛布団の選び方をご案内いたします。

目次

  1. 暑がり寒がり体質を知る
  2. 暑がりの方の羽毛布団選びのポイント
  3. 寒がりの方の羽毛布団選びのポイント
  4. 暑がりで寒がりの羽毛布団選び
  5. 暑がりで寒がり快適羽毛布団+?
暑がり・寒がりの羽毛布団の選び方

暑がり寒がり体質を知る

自分の体質はご自身が一番ご存じと思います。ただ、体質は年齢と共に変化します。更にストレスとかホルモンバランスの乱れにより体質は変化します。

体質の目安となるものが、基礎体温、太い細いと言った体格、基礎代謝量などがあげられています。

一人暮らしの場合は暑がり寒がりと言った体質の違いに気づきににくいかもしれませんが、ご夫婦とかご家族で生活をする場合エアコンの好みの設定温度の違いがあります。

この設定温度の違いが大きい場合は、暑がりか寒がりかの可能性は大きいと言えます。

基礎体温が低い方は寒がりの可能性が高く、太い方は暑がりで細い方は寒がりの傾向が強いと言われています。太い方は寒がりである場合もあるようです。

基礎代謝量が低い方は寒がりの傾向が強いと言われています。ご自分の基礎代謝量を知る方法は、基礎代謝量の平均値のサイトをご覧下さい。平均値より大きく低ければ寒がりの体質になっているかもしれません。

性別とか年齢でも寒がりの方の割合が増える傾向があります。寒がりの体質の方は男性より女性の方が多く高齢者になるほど寒がりの方が多くなっています。

暑がりの方の羽毛布団選びのポイント

暑がりの方が暑く感じるタイミングは春と秋にピークを迎えます。この時期に温度調節機能に優れた上質ダウンの合い掛け羽毛布団を使うことがポイントです。

一般的には合い掛け羽毛布団は室温が15℃ぐらいまでですが、暑がりの方はさらに低い室温まで合い掛け羽毛布団を使うことをおすすめします。そのために上質のダウンが条件となります。

キルト構造は温度調節に優れた立体1層キルトタイプ、羽毛は出来ればマザーグースか上質のグースダウン、充填量はシングルなら1.0kg程度、側生地の品質は通気性に優れた100単糸以上の超長綿のツイル織りの羽毛布団がおすすめです。

これでもし寒い日があれば薄い毛布かケットを羽毛布団の上に掛ければ快適にお休み頂けると思います。暑がりの方には2層キルトとかポリエステル生地はおすすめ出来ません。

寒がりの方の羽毛布団選びのポイント

寒がりの方は合い掛け羽毛布団を15℃位まで使用したら、冬用の羽毛布団に交換してください。

寒がりの方の羽毛布団の特徴は、2層または3層キルト、羽毛は出来ればマザーグースか上質のグースダウン、充填量はシングルなら1.2kg通常グースなら1.3kg、側生地は超長綿のサテン織りか蓄熱効果のあるポリエステル生地がおすすめです。

暑がりで寒がりの羽毛布団選び

暑がりで寒がりの人は暑さにも弱く寒さにも弱いと言うことなので、温度調節機能に優れた羽毛布団が必要です。難しい選択になります。

暑さ対策としての羽毛布団のタイプは、1層キルトになり、温度調節に優れている羽毛の品質となると上質のマザーグース、充填量は1.1kg(シングル)側生地は100単糸以上の超長綿が条件になります。

寒さ対策としては1層キルトの中でもハイマチタイプがおすすめです。さらに布団カバーはベロア生地のフィット性と保温性に優れたカバーとか羽毛布団の上に薄いケットを掛ける防寒対策が必要です。

注意してほしい点は暑がりの方は暑いと汗をかき易く、この汗が体温で乾く際に気化熱を奪うため寒く感じます。この気化熱は寒がりの方にとってはマイナス効果になります。

暑さ寒さ対策においては、寝床内の温度だけでなく湿度調節も合わせて配慮ください。

暑がりで寒がり快適羽毛布団+?

羽毛布団は温度調節機能が備わっていますが、上記で紹介した各羽毛布団の快適温度帯の上限下限の温度を超えた温度域においては羽毛布団以外の補助寝具が必要になります。

例えば熱伝導率に優れた麻素材のカバーであったり布団の上に掛けるケット類、敷き寝具においては適度な保温と寝床内の湿気をコントロールするムートンパッドを有効に活用し、さらにはパジャマの素材を選ぶことでより快適な睡眠が出来ます。

パートナーとベッドを共にされる場合は、スカンジナビア諸国で人気の睡眠スタイルとしてスカンジナビア睡眠法という掛け布団を別々に掛けて寝るスタイルもおすすめです。

西川ブランドの羽毛布団には【+2℃】の保温力とのキャッチコピーを見ると寒がりの方におすすめしたくなります。ただダウンパワー表示がないため他のメーカーとの比較がむつかいと思います。そこで筆者が西川の羽毛布団の選び方のページにて説明を致します。

保温力を表す指標に『クロー値(clo)』があります。この指標が標準で羽毛布団の品質表示票等に記載されると羽毛布団の快適使用域がわかり便利になります。

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