羽毛布団のトラブル

羽毛布団についてのトラブル修理について相談のお電話を頂く事があります。

ご質問の中で最も多いものをリストアップしてみました。ご自分で解決できるものあるいは専門家に依頼した方がよい羽毛布団の修理トラブル解決方法も合わせて掲載しています。

羽毛布団が濡れた

おねしょの場合は敷き布団と違い羽毛布団は掛け布団なので、濡れたとしても中のダウンまで濡れていることは少ないと思います。

この場合は、タオルを濡らし強く絞ったタオルで側生地を拭き取ることで、大部分のおねしょは取れると思います。その後乾かすことで解決できると思います。オフシーズンにクリーニングをおすすめします。

シルクの側生地とか中まで濡れている場合は、専門のクリーニング業者に出すことをお勧めします。

洗えるタイプの羽毛布団は、羽毛布団を洗うことも可能です。

羽毛布団の生地に穴が開いた

羽毛布団の側生地に穴が開いた場合は、穴の大きさにもよりますがアイロンを使い補修布で修理できるできる場合もあります。

アイロンでの接着はワッペンとかズボンの裾上げの要領です。大きい穴の場合は修理できないと思います。

ペットによるトラブルも同様です。羽毛布団のリフォームにて対応されることもできます。

ただし、使用年数が10年以上の場合は、羽毛ふとんの寿命なのかもしれません。縫い目に沿って破けた場合などは寿命の可能性が高いと思います。

補修布などで修理しても補修布の縁が裂けることもございます。このような場合は、明らかに側生地の劣化がすすんでいるので寿命と考えて下さい。

ペットが噛みつき破いた場合など穴が大きい場合は、幅の広いガムテープなどで穴を閉じて販売店に相談下さい。

解決方法としては側生地の交換が考えられます。ダウンが飛び散っている場合はダウンを足す必要があるかもしれません。使用年数等を考慮してリフォームか新品購入を選択して下さい。

羽毛布団の側生地には針穴を開けないようにして下さい。取扱説明書にも使い方の注意事項として記載されていますが、 襟元部分にバスタオルなどを縫い付けないようにして下さい。

針穴を開けるとどうしてもその穴からダウンが吹き出してしまいます。

以前「襟元部分にバスタオルなどを縫い付けないようにして下さい。」と説明をさせて頂いた客様が、バスタオルを安全ピンで羽毛布団に取り付けてダウンが出てきたという実話がございます。

そのお客様にお話しを聞くと、「針で縫い付けたのではなく、安全ピンで取り付けたのだ」と話されましたが、いずれにしても側生地に穴を開けるとダウンが出てきてしまいます。

えり元を汚さないためには、カバーにバスタオルを取り付けるなど使い方を工夫して下さい。

羽毛布団の襟元の部分が薄くなった

マス目内のダウンが隣接したマス目に移動したため、えり元部分のマスが薄くなったと思います。販売店にご相談してみて下さい。

襟元のマスにダウンを足すことにより解決することもできますが、内部の仕切り布が破損している場合はリフォームにて解決する方法もあります。使用年数と側生地の状態から修理するか新品を購入されるかご判断下さい。

羽毛布団にカビが発生

カビが多く発生していないようであれば、カバーを掛けずに羽毛布団を、2~3時間直射日光にあて干して乾燥させると、カビ臭さはある程度解消すると思います。

シルクの生地は黄変する恐れがありますので販売店にご相談下さい。

クリーニングすることで解決することもあります。あるいはリフォームする事でダウンを洗浄後新しい側生地にすることで解決する方法もあります。

大量に発生している場合は、破棄処分するしかない場合もあります。詳しくは、羽毛布団のカビ対策のページをご覧下さい。

カバー留めのヒモが外れた

側生地の状態によりますが修理することもできます。リング状のヒモを用意して縫いつけることも可能です。器用な方ならご自分で修理可能ですがご購入ご販売店にご相談下さい。修理可能な場合が多いと思います。

羽毛布団が短くなった

お子様の成長により短くなった場合は、リフォームするかロングロングサイズを購入するしかありません。

ただ羽毛布団は、使用していると厚みがあるぶん短くなる傾向がございます。そのように場合は、カバーを掛けた状態でかまわないので、足下の両角を持ち布団を振ってやるとダウンがマス目内で均等になり快適にお使い頂けます。

布団は大きいので周辺に注意をして下さい。

羽毛布団が暖かく無い

羽毛ふとんはあまり干す必要はないのですが原因は湿気かもしれません。ダウンの湿気をとると本来のふくらみが戻り保温性が増します。

カバーを掛けた状態で、短時間お日様に干すのが良いように思います。室内でも風に当てることで湿気を発散させることができます。湿気を取ると軽くなり保温力も上がります。

干してもボリュームが戻らない場合は汚れかもしれません。クリーニングが必要かもしれません。

収納した羽毛ふとんがペシャンコに

収納していた羽毛布団が膨らまない!干してもボリュームが出ない。原因は3通り考えられます。

  • ダウンのパワーアップ加工
  • 汚れによるダウンの凝縮
  • ふとん圧縮袋による保管

膨らまない原因別に対処法をご案内します。

パワーアップ加工の場合、購入してからまだ1シーズンしか使用していない羽毛布団を収納して秋に出したらペシャンコになり膨らまない。干してもふくらまない。

この場合は、元々膨らみが弱いダウンボールを薬品加工により背伸びをさせた状態にして羽毛布団に充填されていた可能性が高いと考えられます。

多分側生地の汚れもなく原因がわからないと思いますが、購入時の添付ラベルなどを見るとパワーアップ加工の記載があることがあります。

残念ながら対処方法はありません。新たに購入をご検討ください。

羽毛布団の汚れが酷い場合は、布団の中のダウンまで汚れている可能性があります。クリーニングに出すことで回復する場合があります。

クリーニング後も膨らまない場合は、ダウンがダメージを受けているためリフォームも難しいかもしれません。リフォームか新品購入かの選択はボリュームの程度で判断ください。

圧縮袋に入れて長期間保管していたダウンなどで起こりうる現象です。この場合は諦めて新しい羽毛布団をご購入ください。詳しくは、圧縮袋での羽毛布団の収納はNGのサイトをご覧ください。

羽毛布団が臭う

臭いの質によりますが、薄らと鳥の臭いはする場合があります。

夏に購入した場合に高温のトラックの荷台で蒸し込まれた場合などに臭う場合があります。エアコンで熱気を取ることで改善します。

鳥特有の強烈な獣臭の場合は、未成熟のダックダウンが充填されている場合におこることがあります。干すことで改善する場合もありますが、この場合だとクリーニングに出しても解決しない場合があります。

臭いが少ないグースの羽毛ふとんに買い直す方が得策と思います。最高級のマザーグースを使用していても梅雨の時などには薄らと臭う場合があります。ダウンは厳密には全くの無臭ではないとご理解下さい。

ダウンが生地から出た

どのように高級な羽毛布団でもダウンの吹き出しはあるものだとご理解下さい。

ダウンが側生地から顔を出している場合には、外に引っ張り出さずに布団の内側に引き込むように、反対側から摘まみ引き込んで下さい。その後、側生地に開いた小さな穴を揉みほぐして下さい。

オフシーズンの羽毛布団

羽毛布団を干してから小さくたたみ収納ケースに入れて乾燥した所で保管して下さい。詳しくは、羽毛布団のたたみ方と収納方法のサイトの説明をご覧下さい。

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